シミュレーション結果と実験データを共有するデータベース
はじめに
近年、製品の開発手法は、かつての実験中心の時代からCAE中心の時代(MBD:モデルベース開発)を経て、MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)の時代に入っています。MBSEのナレッジを拡大拡充していくためにはCAEの精度向上が重要であり、それは実験による評価と、CAEと実験の相互連携によって実現できます。
実験データベースを使えば、実験とシミュレーションのデータ交換を効率的に行うことができます。
一例として、今回は、実験データベースBRIXを使用した下記の事例を紹介します。
事例1:シミュレーション結果をデータベースに格納し、実験データと比較する
事例2:実験データをもとに、モデルを作成し、シミュレーションを実行する
事例1.シミュレーション結果をデータベースに格納し、実験データと比較する
全体の流れ

①シミュレーションを実行し、シミュレーション結果をmatファイルに、格納する

②BRIX LITEでmatファイルを読み込み、関連情報とともに実験データベースに格納する

③実験データベース内の、過去に保存された実験データとシミュレーションデータを比較する

事例2.実験データをもとに、モデルを作成し、シミュレーションを実行する
全体の流れ

①過去に保存された実験データを関連情報から検索

②実験データのURLをコピーする

③実験データのURLをMatlabに張り付けてデータを取得

④実験データをもとに、MATLAB Simlinkでモデルを作成する

⑤作成したモデルでシミュレーションを走らせる

参考資料(プレゼン資料)
要旨
①シミュレーション結果やパラメータをデータベースに格納できる
②ファイル読み込みプログラムは、pythonなどのプログラムで作成が可能であり、運用で変更が可能
③データベース内の実験データとシミュレーション結果データの比較が可能
④実験データベース内のデータは簡単に取り出すことが出来る