PLMと接続する実験データ基盤
※本資料は、2014年7月に海外のIT情報誌に掲載された記事の和訳したものです。
今日、製品開発に従事する企業は、検証工程に対して開発期間のうちの多大な時間を割いています。これは主に、テストプロセスが標準化されていないことと、テストデータをシミュレーションに持っていくために多く時間がかかる事が原因だと考えられます。この困難な状況に注目し、IASYS Technology Solution社は、Product Validation Management(PVM)という斬新なソリューションを提供しています。
製品開発プロセスは、一般的にProduct Lifecycle Management(PLM)というツールにより管理されています。PLMは文書ファイルの共有による共同作業を促進するものです。しかし、開発の検証プロセスは、複雑なエンジニアリングデータや様々なツールからなり、非常に厄介です。例えば、互換性が無いデータ形式の処理です。より具体的に言うと、計測器ベンダー固有のバイナリファイル形式で、ファイルサーバに格納していても、そのファイルを読めるツールは限られており、活用の幅が非常に狭まるという事です。
つまり、IASYS社は、PLMと接続する実験データ基盤が必要だと考えており、そのプラットフォームを提供します。このプラットフォームは、OSGiに基づいたコンポーネント技術と多層の構造から成ります。IASYS社はモデルベース開発(MBD)の基盤を提供し、エンジニアが様々なデータソースからのデータをシームレスに組み合わせたり、サードパーティ製の解析ツールに渡したりする事を可能にします。
「PLMはマクロレベルプロセスに注目しているが、PVMはミクロプロセスに注目している。このプロセスはここ最近広まってきているが、多くの会社では計測ポイントや計測条件などのデータを再利用する際の標準ルールが無い。」と、IASYS社のCEO & Managing director であるPuran Parekhは指摘します。IASYS社は、エンジニアリング業界での15年の経験、世界の自動車会社での実績、検証プロセスの業務内容や使われているツールに対する深い理解という固有のコア・コンピタンスをベースに、この複雑な領域に照準を当てた世界でも最初の会社です。
さらなる強みは、PVM統合プラットフォームが、エンジニアリングデータ管理の国際基準(ASAM)に準じているということです。
IASYS社は、PVMによって、シミュレーションとリアルな世界をより近くに結びつけることができると信じています。つまり、部門横断的に様々な経験・知識を持ったメンバーがT-BOM(試作車部品表)や設備管理システムから構成される1つの統合システム上で活動することができます。
PVMは、検証プロセスにおける次世代の大きな流れになることでしょう。「PVM統合プラットフォームは、OSGiのコンポーネントテクノロジーを使用した、大規模に実現可能なフレームワークベースのインフラです。グローバルに複数の地域に広げていくことが可能です。」とPuranは付け加えます。
PVMを採用することで、検証プロセスの効率が最低でも4~6パーセント改善されるとIASYS社は主張します。PVMは明瞭な費用メリットを提供し、市場投入期間を1.9パーセント短縮させます。
Puranは、ASAM(自動化システム及び計測システムの標準化団体)のボードメンバーとして、また世界的にASAMの標準を提供してきたものとして、IASYS社のPVMソリューションはERPがビジネスプロセスにもたらしたメリットと同種のものを検証プロセスにもたらすと確信しています。
IASYS社は、優秀なエンジニアにより、最良な技術、サービスを提供し続けます。IASYS社の最先端の知識を基にしたソリューションは、お客様の会社が、品質を上げ、コストを下げ、リソースを効果的に使う事を支援し、競争率の高い時代を生き抜き、かつより多くの成功を味わうための新しいコンピタンスの獲得に貢献させて頂きます。